外壁塗装は助成金を活用!申請から受領までの流れや具体例を解説
外壁塗装の助成金は、日本全国の多くの自治体で提供されています。主に住宅リフォームに利用できる制度で、外壁塗装も対象となります。
8年から12年ごとに行う外壁塗装は、家計にとって大きな出費です。しかし、外壁のメンテナンスを怠ると建物の寿命が短くなるため、各自治体が支援策として助成金を拠出しています。
自治体ごとに外壁塗装の助成金は異なり、多くの予算を持つ自治体では30万円程度が給付されるケースもあります。助成金は申請をすることで受け取ることができ、返済は一切不要ですので、積極的に活用したいものです。
外壁塗装に使える助成金について、茨城県および千葉県で外壁塗装を専門に行うリペイントワンが詳しく丁寧に解説します。
目次
外壁塗装の助成金とは?
外壁塗装の助成金とは、住宅リフォームや省エネ化などを対象とした助成金の一部で、外壁塗装にも対応している助成金を指しています。つまり、家計にとって大きな負担となる外壁塗装を助成金によって支援する公的な制度です。
夏の猛暑や、冬の厳しさなど日本の気候変動を多くの人々が感じているなか、戸建て住宅のリフォームに対して、国や地方自治体による支援が行われています。
具体的な外壁塗装の助成金については、自治体ごとに大きく異なるため、お住いの自治体の情報をキャッチして、利用できるものはしっかり利用することが重要です。自治体の助成金については公式ホームページや広報誌などで確認することができます。
外壁塗装の助成金の申請までの流れ
実際に外壁塗装で助成金を申請するまでの流れについて、6つのステップをご紹介します。
助成金に関する情報収集
都道府県や市区町村などの公式ホームページを中心に、まずは外壁塗装が対象となる助成金の情報を収集します。
自治体の情報は決して読みやすい文章ではありませんので、理解が難しいケースがありますが、助成金の有無を確認しましょう。また、どうやら外壁塗装に活用可能な助成金を見つけた場合には、申請するための条件をしっかりチェックしてください。
外壁塗装の見積もりを取得
外壁塗装に限らず助成金の申請にあたっては、外壁塗装を行う業者からの見積もりの取得が求められます。自治体によっては複数の業者からの見積もりの提出が求められるケースがあります。
複数の業者からの見積もりが必要な場合には、地域密着型の地元業者とハウスメーカーというタイプの異なる2社から見積もりを取得すると良いでしょう。この2社の見積もりは、実際に依頼する業者選びにも非常に役立ちます。
地方自治体への申請
助成金などの申請は、外壁塗装の工事が始まる前に行うことが一般的です。多くの助成金では、工事開始後や完了後に申請を行っても受け付けてもらえません。
外壁塗装の助成金の申請書類の書き方や、必要書類の準備については、お住いの地域で活動している地元業者がとても詳しいです。行政書士や司法書士、税理士などの専門士業を頼るのではなく、外壁塗装業者に相談することで、専門家に支払う不要なコストを節約できます。
助成金の申請にあたっては、住民票や納税証明書などの公的な書類を添付しなければなりません。必要な書類のチェックリストを作成して、時間や労力の無駄を省いて、必要書類を揃えるようにしてください。
外壁塗装の工事を実施
外壁塗装の助成金の申請が承認されたことを確認したら、実際の工事を実施します。
これまでに数々の助成金で不正受給が発覚していることから、最近では工事前や工事中、完成後の写真の添付が求められるケースが珍しくありません。助成金の制度を理解している地元業者であれば、これらの写真の撮影などをお任せすることができます。
工事完了報告書を提出
すべての工事が完了したあと、外壁塗装の助成金を受け取るための手続きがあります。外壁塗装の完了報告書や、業者からの請求書などの必要書類を自治体に提出する作業です。
工事完了後の提出書類についても、日本全国の自治体ごとに求められる書類が大きく異なります。書類を不備なく揃えて提出するだけで受け取れるのが助成金の魅力ですので、外壁塗装業者や役所などのアドバイスを受けながら、漏れなく必要書類を整えましょう。
外壁塗装の助成金の受領
ここまでの流れをひとつひとつ丁寧に行うことで、助成金が受け取れます。工事完了報告書の提出後、自治体による審査が行われ、1か月以内には助成金が支給されます。
もし審査が通らず、申請書類に不備があった場合であっても、役所でしっかり話を聞いてから外壁塗装業者に伝えることで、問題が解決することが多いです。改めて必要な書類を揃えて、助成金の再申請を行ってください。
なお、業者からの見積もりや請求書などの書類は、助成金の受給後もしばらくは大切に保管するようにしましょう。昨今の助成金や補助金の不正受給問題によって、助成金の受け取り後に役所から問い合わせや事実確認が行われるケースがあります。
外壁塗装の助成金の具体例
外壁塗装に使える助成金の具体例として、茨城県取手市で令和10年3月末まで申請可能な「住宅リノベーション補助金」をご紹介します。
Googleなどの検索エンジンを活用して「取手市 外壁塗装 助成金」などと検索すると、検索結果のなかに取手市「住宅リノベーション補助金」を見つけることができます。
では、具体的な例として取手市の補助金(助成金)をチェックしてみましょう。
外壁塗装が助成金の対象なのかどうか?
まず最初のチェック項目は、この「住宅リノベーション補助金」の対象として外壁塗装が含まれているかどうかです。多くの場合、外壁塗装は住宅のリノベーションにおいて非常に重要な項目であるため、助成金の対象となっています。
「工事内容」の項目を見てみると、外壁のなかに「塗り替え」という文言が見つかりました。つまり、外壁塗装が助成金の対象であることが分かりました。
助成金を受け取れる条件は?
外壁塗装が助成金の対象であることが確認できましたので、次に助成金が受け取れる工事の条件についてチェックしましょう。
「どのような工事が対象になるの?」の項目を見ると、次のような4つの条件が提示されています。
・住宅の所有者が行う(発注する)ものであること
・工事の請負人が、建設業法による建設業の許可を受けている者であること
・工事費の総額が税込み100万円以上であること
・下の工事内容に該当するものであること
重要なポイントとしては、やはり工事費の総額が100万円以上であることでしょう。もしも外壁塗装が80万円程度で済む場合には、同時に屋根の修繕と塗装を行って、工事費を100万円以上とするような工夫も必要です。
受け取れる補助金(助成金)の金額は?
外壁塗装の工事が助成金の対象であり、求められる条件をクリアできそうであることが確認できましたので、具体的な受け取り額についても確認しましょう。
公的機関の文章は言い回しが独特ですが、ひとつひとつ丁寧に読み解いて、受け取れる助成金の金額を確認しましょう。
・工事費用の10%で、上限は30万円
・条件に当てはまると5万円ずつ加算
例えば、総工費(100万円)の外壁工事を行った場合には、10%にあたる10万円の助成金を受け取ることができます。また、市内業者であるリペイントワンに依頼いただいた場合には、5万円が加算されます。つまり、最終的な助成金の金額は15万円です。
ただし、さらなる条件がある!
外壁塗装も対象となる茨城県取手市の「住宅リノベーション補助金」ですが、実は「市街化区域」で「中古住宅を購入した場合」もしくは「家族の増員のためのリノベーション」という前提条件があります。
このため、新築で建てた戸建て住宅では助成金の受給が難しい可能性があります。
このように外壁塗装にかかる助成金や補助金の条件や申請方法には、やや複雑な部分もありますので、このような事情に詳しい地元業者に相談してみるのが良いでしょう。都道府県や市区町村などの自治体の助成金情報に詳しいケースが多いです。