ダイワハウスの外壁塗装を徹底解説|特徴からメンテナンス、費用まで総まとめ

「ダイワハウスの住宅に住んでいるけれど、そろそろ外壁塗装のタイミングかな?」「費用や工事内容が気になる」という方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装は、家の外観を美しく保つだけでなく、住宅の耐久性を高め、長期的な資産価値を守る上でも欠かせない重要なメンテナンスのひとつです。
この記事では、大手ハウスメーカー「ダイワハウス」の外壁塗装について、特徴やタイミング、費用相場、施工の流れ、業者選びのポイントまでを詳しく解説します。築10年前後を目安とした塗装の必要性や、塗料の種類、保証制度など、押さえておきたい情報を幅広く網羅しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ダイワハウスの外壁材の特徴

ダイワハウスの住宅には、主にセメント系サイディングが使用されています。代表的なメーカーとしては、ニチハやケイミュー(KMEW)など、大手メーカーの高品質サイディング材が採用されるケースが多いです。これらのサイディングには以下のようなメリットがあります。
・高い耐候性・防火性能
セメント系サイディングは、日光や雨風、火災などに強く、日本のように四季がはっきりした気候条件でも十分な耐久性を発揮します。
・メンテナンス性能の向上
外壁材そのものの耐久性が高いため、適切な塗装やシーリングのメンテナンスを行えば、20年以上の長寿命化も期待できます。
・豊富なデザインバリエーション
外壁の色やテクスチャーも多種多様。ダイワハウス独自の意匠と、サイディングメーカーのデザインが組み合わさり、外観の個性を演出できます。
ただし、住宅が建築された年代や仕様によっては、遮熱機能やセルフクリーニング機能など、外壁のもつ特性が異なる場合があります。また、新築時に採用された外壁材によっては、塗装の際に相性の良い塗料が限られるケースもあるので、施工前の診断が重要です。
外壁塗装の推奨時期とメンテナンスの重要性
ダイワハウスでは、築10年前後を目安として外壁塗装を推奨しています。外壁の劣化は、最初は微細なクラック(ひび割れ)や色あせ、チョーキング(外壁に触れたときに粉状のものが付着する現象)など、見落としがちな症状から始まります。
これらを放置していると、サイディングの反りやシーリングの剥がれ、さらには雨漏りや建物内部へのダメージにつながる可能性が高まります。
早めに塗装工事を検討することで、
・外観の美観を維持
・建物の構造を保護
・結果的に高額な修繕費を回避
といったメリットが得られます。
定期点検がカギを握る
年1回程度の定期点検を実施して、外壁の状態を細かく把握することが大切です。ダイワハウスで特に注意すべきポイントは以下の通りです。
サイディングの目地部分
目地のシーリングが劣化すると、水漏れやサイディングの剥がれにつながりやすいです。
窓周りのシーリング
開口部は、建物のなかでも特に雨水が侵入しやすいポイント。硬化やひび割れが見られないか注意しましょう。
バルコニーとの接合部
バルコニーは雨水や湿気が溜まりやすい構造のため、接合部のシーリングが切れていると雨漏りのリスクが高まります。
もしこれらの箇所に異常が見つかった場合は、専門家による診断と早期対応をおすすめします。
ダイワハウスの外壁塗装費用相場
ダイワハウスの外壁塗装の費用相場は、一般的に150~180万円程度とされています。平米単価としては5,000~7,000円程度が目安です。もちろん、家の大きさや外壁の劣化具合、選択する塗料のグレードによって総額は変動します。
項目 | 相場費用 | 平米単価目安 |
---|---|---|
外壁塗装(本体価格) | 100~150万円(30坪前後) | 4,000~6,000円/㎡ |
シーリング打ち替え | 10~30万円程度 | 箇所ごとに要見積 |
軒天・破風板の補修 | 5~15万円程度 | – |
雨樋の交換 | 5~20万円程度 | – |
※上記の費用はあくまでも目安であり、地域や施工内容によって変動します。
追加費用が発生しやすい箇所
一般的な塗装工事以外で、以下のような追加作業が必要になることがあります。工事を検討する際は、見積もり時点で「どこまでが基本工事に含まれ、どこからが追加工事扱いか」を明確にするようにしましょう。
シーリング材の打ち替え
外壁同士の目地やサッシまわりなど、シーリング材が劣化している部分を交換する作業です。放置すると雨漏りにつながるため、劣化が進んでいれば必ず交換を検討しましょう。
軒天・破風板の補修
軒天や破風板は雨水が滴り落ちやすい部位のため、木部の腐食や塗膜の剥がれが起きやすい箇所です。ここを補修せずに外壁塗装だけ行っても、結局は雨漏りや腐食が進行する恐れがあります。
雨樋の交換
雨樋が歪んだり、割れたりしている場合は、塗装工事とあわせて交換を検討すると効率的です。雨樋の不具合をそのまま放置すると、外壁への水はねで劣化を加速させてしまう可能性があります。
これらの追加工事が必要になった場合、総工事費用が20~30%ほど増額することも珍しくありません。最終的な見積もり金額が想定より高くなる理由として、こういった付随工事が含まれることを理解しておきましょう。
ダイワハウスの外壁塗装に使用される塗料と工期
ご自宅がダイワハウスで建てられた建物の場合、外壁塗装の塗料には次のような特徴があります。
シリコン系塗料の特徴
ダイワハウスの外壁塗装でよく用いられるのが、シリコン系塗料です。
・耐久年数が約15年前後
・コストパフォーマンスに優れ、普及率が高い
・汚れが付着しにくい特性
工事費用を抑えながらも、それなりに長く持たせたいというニーズに応えられる点が魅力です。
フッ素系塗料の特徴
シリコン系よりもグレードの高い塗料として、フッ素系塗料があります。
・耐久年数が約15~20年程度
・防汚性・耐候性に優れる
・高価だがメンテナンス頻度を減らせる
初期費用はシリコン系よりも割高になりますが、その分だけ長期間にわたって保護効果を期待できるため、総合的に見るとコストメリットが出ることも少なくありません。
一般的な工事の流れと期間
ダイワハウスの一般的な戸建て住宅では、外壁塗装工事に7~10日程度の期間が必要です。大まかな工程は次のようになります。
1 足場の設置
安全かつスムーズに作業を行うために、足場を組み立てて職人の作業スペースを確保します。
2 高圧洗浄
外壁表面の汚れやコケ、古い塗膜を高圧洗浄機でしっかり落とします。
3 下地補修・シーリング打ち替え
ひび割れやサイディングの傷み、目地のシーリングの劣化を補修することで、塗料の密着力を高めます。
4 養生作業
窓やドア、植栽など塗料が付いてはいけない部分をビニールシート等で保護します。
5 下塗り
下塗り剤を塗ることで、塗料の密着性と仕上がりの品質を向上させます。
6 中塗り・上塗り
メインの塗料を2回に分けてしっかり塗装します。色ムラを防ぎ、塗膜を十分な厚みにするために重要な工程です。
7 最終チェック・足場解体
塗りムラや仕上がりに問題がないかを確認し、足場を解体して清掃します。
このように、下地補修やシーリング打ち替えなどの作業も含めて進めることで、家全体の防水性能が向上し、外壁の耐久性を長く保ちやすくなります。
施工業者を選ぶポイント
ダイワハウスの建物の外壁塗装を依頼する際には、メーカーであるダイワハウスに依頼するか、地元業者などの外壁塗装の専門業者に依頼するか、いずれかを選択します。
ダイワハウス(メーカー指定業者)のメリット
ダイワハウスの外壁塗装を検討する場合は、ダイワハウスに相談・依頼することがひとつの選択肢です。この場合には、メーカー指定業者が施工を行います。
専門的な研修を受けている
ダイワハウス独自の施工マニュアルに基づき、外壁材やサイディングの特性を熟知した職人が施工を行います。
純正部材・専用塗料の使用が可能
サイディングやシーリング材、塗料など、メーカーが推奨する部材を用いることで、品質と耐久性を確保しやすくなります。
ただし、ダイワハウスに直接依頼をすることで費用が高くなることに加えて、地元の事情に詳しくない遠方の指定業者が下請けを行うため、近隣トラブル等のリスクがあります。
地元の外壁塗装専門業者のメリット
地域で多くの実績を持つ外壁塗装の専門業者の中にも、ダイワハウスの外壁塗装を依頼することができる業者が数多くあります。
外壁塗装に関する知識が豊富
ハウスメーカーの担当者は、外壁塗装の現場には関わらないため、実際の塗装についての知識を持っていません。一方、専門業者は知識が豊富で、あらゆる質問に対して率直な答えが返ってきます。
費用を安く抑えられる
ダイワハウスに依頼した場合に発生する中間マージンや、大手特有の管理費などの費用が抑えられ、同じ品質と工期であっても費用が安く抑えられます。
純正部材以外の塗料の選択が可能
ハウスメーカーでは高額な純正塗料を必ず使用しますが、地元業者の場合には純正と同等レベルで価格の安い塗料を用いることが可能です。
ただし、地元業者の場合には、外壁塗装に対する保証の有無、保証期間の長さなどについて十分に確認する必要があります。
保証制度について
施工業者が提供する保証期間は、一般的に5年から最長10年程度です。ただし、保証を維持するためには定期点検や再塗装など、契約時に定められた条件を満たす必要があります。保証の適用範囲・免責事項など、細かい部分は業者によって異なるため、契約の前にしっかりと確認しましょう。
まとめ:早めの対応が建物の寿命を延ばす
ダイワハウスの外壁塗装は、建物の美観だけでなく、耐久性や資産価値を守るために欠かせない重要なメンテナンスです。築10年前後を目安に外壁の状態を点検し、ひび割れや色あせ、シーリングの劣化などが見られた場合は、塗り替えを検討しましょう。
早期のメンテナンスがコストを抑える
小さな不具合のうちに手を打てば、大掛かりな修繕工事を回避できるため、結果的に費用を抑えられます。
定期点検でリスクを最小限に
年1回程度の定期点検を続けることで、劣化の進行を早期に発見し、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
施工業者選びは慎重に
メーカー指定業者や、実績の豊富な地元の塗装店など、信頼できる施工店に依頼することで、仕上がりのクオリティと万一の保証面がしっかり確保されます。
外壁塗装は決して安い工事ではありませんが、定期的に行うことで建物の寿命を延ばし、長期的なコスト削減にもつながります。「そろそろ外壁の塗り替えが必要かな」と感じたら、まずは専門家に相談してみましょう。
しっかりとした診断と丁寧な施工を行えば、ダイワハウスの丈夫な躯体と組み合わさって、いつまでも安心して暮らせる住まいを実現できます。