塗料の種類

2025.6.10

失敗しない！35坪の外壁に合う塗料選びのポイント

茨城県取手市を拠点に外壁塗装を手がけているリペイントワンです。

「35坪の家に使うシリコン塗料は、どれを選べばいいのか」と迷っている方は多いのではないでしょうか。

外壁塗装は、単に外観をきれいにするだけではなく、住まいを長く守るために欠かせない重要な工事です。

なかでもシリコン塗料は、価格と耐久性のバランスに優れていることから、多くの住宅で広く採用されています。

この記事では、そんなシリコン塗料の特徴や、選び方のポイントについてわかりやすくご紹介しています。

1 シリコン塗料の特徴と費用相場まとめ
- 1.1 塗料の種類と特徴を詳しく比較
2 35坪住宅におけるシリコン塗料の選び方ポイント
- 2.1 コストパフォーマンス重視なら？
- 2.2 耐久性・美観重視なら？
3 シリコン塗料の色選びと注意点
- 3.1 色による劣化スピードの違い
- 3.2 色あせや汚れ対策に向く塗料選び
4 施工に失敗しないために押さえておきたいこと
- 4.1 下地処理の重要性
- 4.2 適切な施工管理とは？
5 まとめ：35坪住宅の外壁塗装に最適なシリコン塗料を選ぶために

シリコン塗料の特徴と費用相場まとめ

外壁塗装で広く使われているシリコン塗料は、35坪前後の戸建住宅を想定した場合でも、無理のないコスト感と十分な耐用年数があるため、はじめての外壁塗装に安心しておすすめできる塗料です。

3種類あるシリコン塗料それぞれの特徴の違いを比較しながら、環境に合った最適な塗料選びの参考にしてください。

シリコン塗料タイプ	耐久年数（目安）	施工単価（㎡あたり）	特徴
ラジカル制御型	約12〜15年	2,500〜3,500円	紫外線に強く、劣化を抑える。標準シリコンより耐久性アップ
高耐候型	約12〜15年	2,800〜3,800円	厳しい気候に耐える高耐久性能、美観維持に強み
低汚染性	約12〜15年	2,800〜4,000円	親水性で汚れを弾き、雨水で自然にセルフクリーニング

塗料の種類と特徴を詳しく比較

一言で「シリコン塗料」と言っても、実際には細かな違いがあります。

ここでは業界で広く使われているジャンルごとに、それぞれの特徴や耐久性、施工単価について詳しく解説していきます。

ラジカル制御型シリコン塗料

ラジカル制御型塗料は、紫外線による塗膜劣化を防ぐために開発された新しい技術を採用しています。
耐久年数は約12〜15年、施工単価は2,500〜3,500円／㎡が目安です。

茨城県のように日射量が多い地域で、紫外線による色あせやひび割れを抑え、外壁を長く美しく保つことができます。

標準的なシリコン塗料より若干コストは上がるものの、再塗装のサイクルを延ばせるため、長期的なコストパフォーマンスに優れています。

高耐候型シリコン塗料

高耐候型は、名前の通り、厳しい自然環境下で長期間にわたり性能を維持できるタイプです。
耐久年数は約12〜15年、施工単価は2,800〜3,800円／㎡程度となっています。

夏の猛暑、冬の厳しい寒さ、強風、湿気といった影響を受けやすい茨城県でも、外壁の美しさと機能性を長期間キープできます。
外観をきれいに保ちたい方や、再塗装の手間をできるだけ減らしたい方におすすめです。

低汚染性シリコン塗料

低汚染性塗料は、表面に親水性を持たせることで、雨が降るたびに汚れを洗い流してくれる「セルフクリーニング機能」が特徴です。
耐久年数は約12〜15年、施工単価は2,800〜4,000円／㎡が目安になります。

茨城県のように、沿岸部では塩害、内陸部では黄砂や排ガス汚れなどが心配される地域で、外壁を長期間にわたってきれいに保てます。

住まいの見た目を重視する住宅街や交通量の多い場所に住んでいる方には、とても向いている塗料タイプです。

35坪住宅におけるシリコン塗料の選び方ポイント

35坪クラスの戸建住宅では、外壁塗装にかかる費用負担は決して少なくありません。

だからこそ、予算だけでなく、今後どのように住まいを使っていくかというライフプランを考慮しながら、塗料を選ぶことが大切です。

慎重に比較検討することで、満足度の高い外壁リフォームにつながるでしょう。

選び方の視点	内容	向いている方
コストパフォーマンス重視	初期費用を抑えつつ、標準的な耐久性を確保したい	10年以内に住み替え予定がある方、費用重視の方
耐久性・美観重視	多少のコストアップでも、長持ちときれいさを重視したい	長期間同じ家に住み続けたい方、外観をきれいに保ちたい方

コストパフォーマンス重視なら？

初期費用をできるだけ抑えたい方には、ラジカル制御型シリコン塗料など、標準的なシリコン製品がおすすめです。

施工単価を抑えつつ、12〜15年ほどの耐久性が見込めるため、コストと性能のバランスが取れています。

茨城県のように夏場の紫外線が強い地域でも、一般的な住宅であれば、ラジカル制御型シリコン塗料で十分に外壁を守ることができます。

特に、10年以内に住み替えを予定している場合や、初期投資をなるべく軽く済ませたい場合には、コストパフォーマンス重視型の塗料が最適でしょう。

耐久性・美観重視なら？

長期間住み続けたい方、外観の美しさをなるべく長持ちさせたい方には、耐候性・防汚性に優れた上位グレードのシリコン塗料が適しています。

多少の初期費用アップはありますが、そのぶん再塗装までの期間が延び、長期的なメンテナンスの費用を抑えることが可能です。

茨城県では湿気や黄砂による劣化リスクが高いため、防汚性の高い塗料を選ぶことで、外壁を長くきれいに保てるでしょう。

特に、築後20年以上同じ家に住み続けたいと考えている方には、初期費用だけでなく、長期的なメンテナンスの費用を見据えた選択をおすすめします。

シリコン塗料の色選びと注意点

外壁塗装を成功させるためには、塗料の性能や価格だけでなく、どの色を選ぶかが非常に重要なポイントです。

色は単なる見た目の好みだけでなく、住まい全体の印象や、将来のメンテナンス頻度にも大きく関わってきます。

特に茨城県のように、夏場の紫外線が強く、冬場には寒暖差の大きい地域では、外壁の色選びによる劣化のスピードに注意が必要です。
ここでは、色ごとの特徴や選び方のコツについて詳しくご紹介します。

色による劣化スピードの違い

実は、外壁の色によって、塗膜の劣化スピードには違いがあります。

一見きれいに見える色でも、紫外線や熱を受ける度合いによって、色あせや劣化の進み方が異なるのです。

色味	特徴	注意点
白系	熱を吸収しにくく室温上昇を抑える効果が期待できる。ただし汚れが目立ちやすい。	こまめな清掃や、低汚染性塗料の選択が推奨される。
濃色系（黒・紺・ダークブラウンなど）	重厚感・高級感が出るが、太陽光を吸収しやすく熱劣化が早い。	塗膜のひび割れや色あせが目立ちやすいので注意が必要。
中間色（ベージュ・グレー・アイボリーなど）	汚れが付きにくく、紫外線の影響を比較的受けにくい。	色持ち・見た目のバランスが良く人気。

特に濃色系を選ぶ場合は、早期の色あせを防ぐためにも、耐候性の高い塗料を組み合わせることが大切です。

汚れが気になる方は、白系を避け、ベージュやグレーなどの中間色を選ぶと、きれいな外観を長く維持できます。

色あせや汚れ対策に向く塗料選び

外壁を塗り替えるなら、きれいな色をできるだけ長く保ちたいものです。

ただ、塗料の種類によっては、色あせしやすかったり、汚れがつきやすかったりと、仕上がりに差が出ることがあります。

とくに茨城県のように、夏の強い日差しや、内陸部の黄砂など、外壁を傷める要因が多い地域では、塗料選びを慎重に行いましょう。

対策ポイント	おすすめの仕様
色あせ	紫外線による塗膜劣化を防ぐラジカル制御型塗料や、耐候性に優れるフッ素塗料
汚れ	雨水で汚れを自然に洗い流す親水性コーティング、または低汚染性塗料

また、光沢仕上げタイプを選ぶと、表面に汚れが付きにくく、きれいな見た目を長持ちさせることが可能です。
塗装後の満足感を高めるためにも、性能と美観のバランスを意識して塗料を選びましょう。

施工に失敗しないために押さえておきたいこと

せっかくシリコン塗料を選んでも、施工の質が悪ければ効果が十分に出ないことがあります。

満足のいく外壁塗装にするためには、塗料選びとあわせて、施工の丁寧さにも目を向けたいところです。

注意すべきポイント	内容	チェックする場面
下地処理の重要性	塗る前の表面清掃・補修が不十分だと、早期劣化の原因に	高圧洗浄・ひび割れ補修の工程を確認する
適切な施工管理	塗布量や乾燥時間、塗り回数の管理が耐久性に直結	施工スケジュールや工程説明をチェックする