外壁塗装をハウスメーカーに依頼は正しい?思わぬ落とし穴に注意
外壁塗装をハウスメーカーに依頼しようと考えるご家庭が多いかと思います。
建設を担当してもらったハウスメーカーに、引き続きメンテナンスを依頼することは安心感があります。しかし、外壁塗装に関してはハウスメーカーに依頼することで思わぬ落とし穴にハマる可能性があるので注意が必要です。特に外壁塗装の相場よりも非常に高額な工事代金が問題となります。
外壁塗装でハウスメーカーに依頼するときの注意点や、地元密着型の専門業者を検討すべき理由について詳しく解説します。外壁塗装の業者選びの参考にしてください。
目次
外壁塗装をハウスメーカーに依頼するメリット
外壁塗装をハウスメーカーに依頼することには、いくつかのメリットがあります。まずは、ハウスメーカーに依頼するべきだと考える理由をご紹介します。
建物のことを最も良く知っている
建築を担当したハウスメーカーは、ご自宅などの建物について最もよく知っている存在です。使用した建材や塗料、建物の構造などについても熟知しています。築年数が経過することで、どのようなトラブルが発生するのかについても、社内に多くのデータを持っています。
このため、外壁塗装を依頼する際にも、細かなところまで説明しなくて済むというメリットがあります。
地元の小さな会社よりも安心感がある
全国的に展開しているハウスメーカーは、地元で活動する専門業者よりも知名度があり、母体が大きいこともあって大きな安心感があります。ハウスメーカーの中にはテレビでCMを放映したり、最新の工法を次々と取り入れる会社も珍しくありません。
このような知名度抜群のハウスメーカーに任せることは、外壁塗装の依頼先としての安心感も抜群です。
管理や資料がしっかりしている
大手のハウスメーカーは、外壁塗装を説明する資料や、スケジュールの管理などの対応がしっかりしています。現地調査には、営業マンや職人などが複数名で訪れ、お客様への説明と建物の調査を丁寧にしてくれます。
外壁塗装をハウスメーカーに依頼するデメリット
外壁塗装をハウスメーカーに依頼することにはメリットがある一方で、デメリットも少なくありません。
ハウスメーカーの外壁塗装はとにかく高額
外壁塗装をハウスメーカーに依頼すると、地元の外壁塗装専門業者と比較して、非常に高い見積もりが出てきます。メーカーによっては数倍の金額であることも珍しくありません。
もちろん、ハウスメーカーの見積もりが高くなる理由には、最高級のペンキを使用したり、工期を長めに設定していたりと、外壁塗装の仕上がりを良くするための諸施策も含まれます。しかし、約10年ごとに行わなければならない外壁塗装での家計の負担は非常に大きくなります。
外壁塗装の作業はハウスメーカーではなく下請け業者
ハウスメーカーに外壁塗装を依頼することは、大きな安心感が得られるものの、実際に作業を行うのは下請け業者であることに注意が必要です。
下請け業者は比較的広いエリアから選択されるため、茨城県や千葉県の外壁塗装であれば、埼玉県や神奈川県の業者が担当することも珍しくありません。つまり、県外業者がハウスメーカーからの依頼で外壁塗装を行います。
ハウスメーカーの安心料に見合っていない
ご自宅を建築したハウスメーカーに依頼することは、大きな会社であることを含めて安心感に繋がります。しかし、実際の作業は下請け業者が行っており、ハウスメーカーは中間マージンとして工事代金と同額程度を請求しています。このため、工事代金が2倍の請求となります。
どれだけ高くても安心だという安心にかかる費用が、非常に高額であるため、コストに見合った安心が得られているのかが疑問です。
外壁塗装の細かな相談ができない
外壁塗装の流れのうち、問い合わせから見積もりまでの対応は、あまり外壁塗装について詳しくないハウスメーカーの担当者によって行われます。現地調査には下請けの業者が同行しますので、しっかりと調査が行われますが、あまり細かな内容について相談しても正確な答えが返ってきません。
私たちリペイントワンのような地域密着型の専門業者は、お問い合わせをいただいた段階から外壁塗装で多くの現場経験があるスタッフが対応しますので、回答できる質問の幅や内容が圧倒的に違います。
ハウスメーカーごとの外壁塗装の特徴を紹介
ハウスメーカーの営業マンは、建築を担当した会社に任せる方が安心だと話しますが、実際にはメーカーごとの外壁の特徴は一般的に知られており、地元業者であっても十分に対応が可能です。
ここでは簡単に、ハウスメーカーごとの外壁塗装の特徴や留意点をまとめます。このような知識を持っておくことで、ハウスメーカーの担当者の言いなりになることが避けられます。
大和ハウス
外壁塗装にかかる費用は、見積もりで160万円を超えることが一般的で、大きな建物やオプション選択によって総工費300万円以上になることも多いです。
大和ハウスの外壁材「DXウォール」は光触媒塗料でコーティングされています。ただし、再塗装では同じ光触媒塗料を使用する必要はありません。塗料や施工方法によっては、密着不良が発生する可能性があるため、適切な塗料選びが必要です。
また、壁の凹凸が他のハウスメーカーよりも大きいため、ローラーで塗装する際に凹凸の深いところに塗料が届くように意識しながら施工を行います。
積水ハウス
積水ハウスの外壁塗装は、160万円前後の見積もりとなることが多く、地元の外壁塗装業者よりも高くなる傾向があります。
「SC25セラミックウォール」など、特殊な加工が施された外壁材には専用の下塗り塗料が必要です。一般的な塗料では密着不良が起こる可能性があります。ただし、特殊な外壁材に対応できる業者を選べば、積水ハウスに依頼しなくても問題ありません。
積水ハウスの物件の特徴として、コーキングではなくパッキンが多いです。専用のプライマーをパッキン部分に施工してから塗装を行います。もしくは、パッキンを全て撤去してコーキングで仕上げる施工も可能です。
パナホーム
最上級のペンキを使用することで総工費は上がるものの、次回の外壁塗装までの期間が長くなるという営業トークが多いです。つまり、工事の費用は高くなります。
パナホームの「ハイセラコートウォール」は無機塗料でコーティングされており、耐久性が高く再塗装は15年以上不要です。しかし、その無機塗料の特性上、再塗装時には他の塗料が密着しにくいケースがあります。
ハウスメーカーであるパナホームに依頼しなくても、無機塗料に対応できる業者を選ぶことで満足できる仕上がりになります。
旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
旭化成のへーベルハウスの外壁塗装は、一般的に費用が180万円前後となる傾向があります。オプション等の選択によっては200万円を超えることも珍しくありません。
ヘーベルハウスでは「ALCパネル」という軽量かつ強度の高い外壁材を使用しています。ALCパネルにはフィラーなど粘度のある下塗り材を使用し、小さなひび割れを防ぐ必要があります。材質の性質上、定期メンテナンスが必要ですが、ハウスメーカーに直接依頼しなくても、地元業者でも十分に対応できます。
なお、へーベルハウスの物件では、窓枠(サッシ)と壁が重なっているため、窓枠を取り外してから塗装を行います。このため、工数が増えてしまい金額が高くなる傾向にあります。
一条工務店
一条工務店への依頼は非常に高額になる傾向があります。
一条工務店では、主にサイディングとタイル外壁が使用されています。タイルを汚さないように心がけ、しっかりと養生をしてから施工を行います。
タイルは光触媒技術によるセルフクリーニング効果を持つため、メンテナンス頻度が低いのが特徴です。ただしサイディングやモルタル外壁の場合は定期的な再塗装が必要です。特に目地部分の劣化には注意が必要です。
三井ホーム
他のハウスメーカーと比較すると、良心的な価格での外壁塗装を行っています。ただし、下請け業者に任せっきりという可能性もあります。
三井ホームでは「SBフィニッシュ」や「MGクレイ」といった専用の吹付け仕上げ材を使用しています。吹付け仕上げの場合、ツヤ消しなど自然な風合いを保つための塗料選びが重要です。施工経験の豊富な地元業者であれば、問題なく対応することができます。
住友林業
住友林業も、外壁塗装の見積もりは他のハウスメーカーよりも良心的である場合が多いようです。
住友林業では、モルタル外壁やサイディング外壁が多く使用されており、特にモルタル外壁の場合は吸い込み防止のため下塗り回数が増える傾向があります。また、「モエンエクセラード」など特殊なサイディング材も使用されています。
スウェーデンハウス
スウェーデンハウスも、外壁塗装をハウスメーカーに依頼すると費用が高くなることで知られています。外壁の所々に木材が使用されていることが総工費が高くなる原因ですが、地元業者であっても木材専用塗料を使用することで、木材を活かす塗装が可能です。
技術力の無い地元業者では十分な対応ができない恐れがありますが、弊社・リペイントワンではスウェーデンハウスの物件も数多く手がけていますので、ご安心ください。
それぞれのハウスメーカーごとに特徴がありますが、地元の外壁塗装業者の方が費用が安く、対応もスピーディです。茨城県および千葉県の外壁塗装は是非、リペイントワンにご相談ください。