35坪住宅に無機塗料を選ぶメリットと費用相場

茨城県や千葉県を中心に外壁塗装や住宅リフォームを手がけているリペイントワンです。
「無機塗料は高いって聞くけど、実際どれくらいかかるの?」「長持ちするとは聞くけど、本当に費用対効果はあるの?」といった疑問をお持ちの方からのご相談が増えています。
外壁塗装の中でも、無機塗料は高耐久・高機能を備えており、近年は選ばれる機会が増えてきました。
ただし、その分初期費用がやや高めになるため、他の塗料との違いや費用の内訳をしっかり理解しておきましょう。
この記事では、35坪の住宅を想定しながら、無機塗料の特徴や費用相場、選ぶ際の注意点までをわかりやすくご紹介していきます。
目次
無機塗料ってどんな塗料?特徴と選ばれる理由

無機塗料は、鉱物やガラス成分などの無機物を主成分とした塗料で、非常に優れた耐候性を持っています。
樹脂成分を含む有機塗料に比べて紫外線に強く、塗膜が劣化しにくい点が多く選ばれる理由です。
特徴 | 内容 |
---|---|
主成分 | 鉱物やガラスなどの無機物 |
耐候性 | 紫外線に強く、塗膜が劣化しにくい |
防汚・防カビ性 | カビや藻が発生しにくく、美観を長期間維持できる |
メリット | 長期的なメンテナンスコストの削減が可能 |
推奨住宅規模 | 35坪程度の住宅では施工面積と費用のバランスがとれ、15年以上の耐久性による塗り替え回数の削減で結果的に費用対効果が高くなる |
カビや藻が発生しにくく、住宅の外観を長期間維持できる点も注目されています。
こうした特徴から、35坪の住宅に無機塗料を使用すると、長期的なメンテナンスコストを抑えることが可能になります。
紫外線・雨風に強い耐久性能とは?
無機塗料は、化学的に安定した無機成分を配合し撥水性があり、紫外線による塗膜の劣化や内部への水の浸入が起きにくくなっています。
特に気温差の大きい地域や日当たりの強い場所では、塗膜が剥がれたりひび割れたりしやすいのですが、無機塗料ならそのような劣化を抑えられます。
耐用年数が15年以上と長いことも、こうした耐久性能に裏付けられています。
汚れにくく美観が長持ちする秘密
無機塗料が選ばれる理由の一つが、セルフクリーニング効果です。
表面に付着した汚れは、雨が降れば自然に洗い流される構造になっています。
これは塗膜表面が親水性を持っており、水分と一緒に汚れが滑り落ちやすくなるためです。
排気ガスや砂ぼこりなどが付着しやすい都市部の住宅でも、外壁を清潔に保ちやすく、見た目の劣化を感じにくくなります。
35坪規模の住宅にとっては、美観維持の手間とコストが軽減されることが大きな利点です。
35坪の外壁塗装にかかる無機塗料の費用相場
35坪の住宅に無機塗料を使用して外壁塗装を行う場合、全体の費用相場はおおよそ90万円から130万円程度が目安とされています。
相場に幅がある理由には、塗料のグレードや施工範囲の違い、業者による人件費の設定などが影響しています。また、屋根塗装を同時に行うケースでは費用がさらに上がります。
項目 | 内容 |
---|---|
費用相場 | 約90万円〜130万円(35坪の住宅の場合) |
費用のばらつき要因 | 塗料のグレード、施工範囲の広さ、業者の人件費設定など |
屋根塗装の有無 | 屋根も同時に塗装する場合は、全体費用が上がる傾向がある |
判断のポイント | 他塗料とのコスト差を理解し、長期的な視点での費用対効果の比較が重要 |
他塗料とのコスト面の違いを知っていると、無機塗料を選ぶ上での良い判断材料になります。
足場・高圧洗浄などの基本工事費を含めた金額は?
塗装費用に含まれるのは塗料代だけではありません。
足場の設置、高圧洗浄、養生、下地補修などの基本工事が必ず発生します。これらを合計すると、おおよそ20万~30万円が追加でかかるのが一般的です。
特に足場は安全性確保に欠かせない工程で、面積に応じて料金が変わるため、35坪規模では無視できない金額となります。
契約時には、こうした付帯工事も含めた総額で見積もりを確認しましょう。
同じ35坪でも価格に差が出る理由
塗装工事の見積額が塗装会社ごとに異なる背景には、さまざまな要素があります。
例えば、塗料の仕入れルートや施工人数、工事にかける日数などによって、コスト構成が変わり、下地処理や付帯部分への対応範囲、保証期間の長さといった見えにくいサービスの差も、価格差に表れます。
無機塗料は材料単価が高く、細かな仕様の違いがそのまま金額に影響してしまうので、正しく比較する目が求められます。
この項目は必ずチェック!見積書の見るべきポイント
見積書の中で注目すべき項目は、「塗料名の記載」「塗布面積」「塗布回数」「下地処理内容」「保証内容」の5つです。
特に無機塗料は製品ごとに性能差があるため、具体的な商品名が明記されていない見積書は注意しましょう。
また、3回塗りの工程が省略されていないか、足場や高圧洗浄の費用が含まれているかも確認ポイントです。見積書は価格の比較だけでなく、施工の誠実さを判断する資料として活用できます。
無機塗料と他塗料との違い
外壁塗装に使われる塗料にはさまざまな種類がありますが、その中でも無機塗料は高耐久性と外壁の美しさの持続力に優れており、特に長期的な住まいの維持を考える方に人気です。
シリコン塗料やフッ素塗料と比べると費用は高めになりますが、その分塗り替えの頻度が少なく、トータルコストで見ると経済的です。
項目 | シリコン塗料 | フッ素塗料 | 無機塗料 |
---|---|---|---|
耐用年数 | 約8〜12年 | 約12〜15年 | 約15〜20年 |
価格帯(相対) | 比較的安価 | 中価格帯 | シリコンの1.3〜1.5倍程度 |
メンテナンス性 | 定期的な塗り替えが必要 | シリコンより頻度は少なめ | 塗り替えが最も少なく済む |
美観の持続性 | 色あせや汚れが出やすい | ある程度維持できる | 長期間きれいな外観を維持しやすい |
向いている人 | 初期費用を抑えたい方 | 耐久性も価格もバランスよく選びたい方 | 長期的なコスト削減を重視する方 |
ここでは、他塗料との価格差や耐久性の違い、そして無機塗料が向いている人の特徴について解説します。
他の塗料との価格差と耐久性の違い
無機塗料は高耐久を売りにしており、シリコン塗料やフッ素塗料よりも単価が高く設定されていることが多いです。
シリコン塗料は耐用年数が8〜12年程度、フッ素塗料は12〜15年程度であるのに対し、無機塗料は15〜20年の耐久性があります。
価格面ではシリコンに比べて1.3〜1.5倍程度になりますが、長期的な塗り替えサイクルの削減により、トータルコストを抑えられる点が大きなメリットです。
無機塗料はどんな人におすすめ?
35坪ほどの住宅にお住まいの方で、できるだけ外壁の美観を長く保ちたいと考えている方には、無機塗料が非常に適しています。
セルフクリーニング機能によって汚れが雨で流れ落ちやすくなるので、外壁の掃除回数を減らしたい方や、共働きで日々忙しいご家庭に特に好まれます。
また、築10年以上が経過し、そろそろ塗り替えを検討しているけれど頻繁にメンテナンスしたくない方にとって、耐用年数が長い無機塗料は魅力的です。
色あせを気にする場合にも、無機顔料入りの製品であれば日差しの強い立地でも長期間にわたって美しさを保てます。
35坪前後の一般的な戸建てであれば、施工コストと効果のバランスが取りやすく、費用対効果の高い選択です。
無機塗料のデメリットと注意点
優れた性能を誇る無機塗料ですが、良い点ばかりではありません。特に価格の高さや施工の難易度は、事前に理解しておきましょう。
注意点 | 内容 |
---|---|
初期費用の高さ | 35坪の住宅では100万円以上になるケースが多く、費用負担が重くなりやすい |
長期的な費用効果 | 耐久性が高いので塗り替え頻度が少なく、将来的なメンテナンスコストは抑えられる |
施工の難易度 | 塗布量・乾燥時間などの厳密な管理が必要で、業者の技術力に大きく左右される |
業者選びの重要性 | 経験や施工実績のある業者でなければ、仕上がりにムラが出たり塗膜が剥がれるリスクがある |
見極めポイント | 見積書の詳細、使用塗料の明記、保証内容、過去の施工例などで業者の信頼性を判断する |
間違った選び方や施工業者の選定ミスによって、本来の性能が十分に発揮されないケースがあります。
35坪という一般的な住宅規模であっても、見落としやすい点をしっかり押さえておくと、満足のいく外壁塗装につながります。
初期費用は高め?投資として見るべき理由
無機塗料は他の塗料に比べて価格が高く、塗装面積が広いほど費用負担も大きくなります。
特に35坪の住宅では100万円を超えるのが一般的で、初期投資としては少し躊躇されることがありますが、その分塗り替えの頻度が少なく済み、トータルで見るとメンテナンスコストを大きく削減できます。
15年以上の耐久性を考慮すれば、数年ごとに塗り替える手間や費用を抑えられる点は、長期的なメリットとして無視できません。
業者によって仕上がりに差が出る
無機塗料は非常に高性能ですが、扱いが難しいという一面を持っているため、施工技術や経験が乏しい業者が塗装を行うと、塗膜がうまく密着せず、はがれやすくなります。
製品ごとに推奨される塗布量や乾燥時間を守らなければならず、施工マニュアルに忠実な作業が必要です。
信頼できる業者を選ぶことが、無機塗料の本来の性能を活かすうえで欠かせません。
まとめ:35坪住宅の外壁塗装は無機塗料で安心・長持ち
外壁塗装を検討する際、無機塗料は高い耐久性と外観の良さの維持が両立できる選択肢です。
35坪の住宅規模であれば、長期間メンテナンスの手間を抑えながら外観の美しさを保て、結果的にトータルコストの抑制にもつながります。
また、外壁塗装にかかる費用感や、適切な依頼方法、信頼できる業者の見極め方について詳しく知りたいという方は、ぜひ「外壁塗装をしないとどうなる?放置するリスクと適切なメンテナンス」の記事もあわせてご覧ください。
無機塗料に関するご相談やご不安がある方は、ぜひリペイントワンにお問い合わせください。
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