外壁塗装の注意点まとめ｜よくあるトラブルを回避するための完全ガイド

茨城県や千葉県を中心に外壁塗装や住宅リフォームを手がけているリペイントワンです。

外壁塗装は、建物の見た目を整えるだけでなく、雨風や紫外線といった自然環境から住まいを守る大切な役割を果たします。

しかし、いざ塗装を検討し始めると「どのタイミングで塗り替えるべき？」「どんな塗料を選べばいい？」「信頼できる塗装会社の見極め方は？」といった疑問が次々と湧いてくるものです。

この記事では、外壁塗装を安心して進めるために知っておきたい基本知識から、よくあるトラブルの実例、塗料選びのポイント、施工中のチェックポイント、アフターケアに至るまでを網羅的に解説します。

外壁塗装で押さえるべき基本の注意点

外壁塗装は建物を美しく保つだけでなく、劣化を防ぎ寿命を延ばすのに欠かせない工事です。

まずは基本となる3つの注意点をしっかり押さえておきましょう。

基本の注意点	概要
塗装の目的を明確にする	保護・美観・断熱など、目的に応じて仕様が異なる
適切なタイミングを見極める	劣化サインや塗料の耐用年数を基準に判断
塗装会社の選定ポイントを確認する	資格・実績・保証内容をチェック

外壁塗装を無駄なく、そして長持ちさせるには、こうした基本事項の理解が欠かせません。

目的を明確にする（保護・美観・断熱など）

外壁塗装を行うにあたって、まず最初に整理すべきなのが何のために塗装をするのかという目的です。

建物を風雨や紫外線から守る保護を最優先にするケースがあれば、外観の印象を刷新したいという美観、さらには夏の暑さ対策として断熱・遮熱性能を求める場合もあります。

適切なタイミングとは？

外壁塗装では、外壁や塗膜の劣化サインに気づくことが、適切なタイミングでの塗り替えにつながります。

代表的なサインとしては、チョーキング（外壁を触ると白い粉がつく現象）、外壁の色あせ、髪の毛のように細いひび割れ（ヘアクラック）、雨染み、藻・カビの発生が挙げられます。

塗装会社選びの3つの確認ポイント

外壁塗装で信頼できる塗装会社かどうかを判断するには、以下の3つのポイントを事前にしっかりと確認しましょう。

第一に、「保有資格」です。たとえば一級塗装技能士や建築施工管理技士といった国家資格を有していることは、一定の技術水準が担保されている証拠になります。

次に、「施工実績」です。地元での施工件数や、実際の事例写真、口コミの内容から、その会社の信頼性を見極めましょう。

最後に、「保証内容」は、工事後にトラブルがあった場合、どこまで・どの期間保証してくれるのか、口頭ではなく書面で保証書を発行してもらえるかを確認しておきましょう。

外壁塗装で起こりやすいトラブルと回避策

外壁塗装の工事では、施工後に思わぬ不具合や不満が発生することがあります。

ここでは、特に多く見られる代表的なトラブルと、その回避策について整理します。

トラブル内容	主な原因	回避策
塗装の剥がれ・色あせが早い	下地処理の不備、塗料の選定ミス	適切な下地処理と耐候性のある塗料選び
雨だれ・黒ずみが目立つ	汚れに弱い塗料の使用、勾配設計	低汚染型塗料やセルフクリーニング塗料の選定
見積りと実際の施工が異なる	工程や仕様の記載不足、説明不足	見積書・仕様書の内容確認と事前説明の徹底

このようなトラブルは、事前にリスクを把握し、正しい知識をもって塗装会社とやり取りすれば回避可能です。

塗装が早く剥がれた／色あせた

塗装後わずか数年で外壁が剥がれてしまったり、急激に色あせが進行したりするケースは決して珍しくありません。

この原因として最も多いのが、下地処理の不備です。

塗装前に外壁の汚れや旧塗膜をきちんと除去しなかったり、ひび割れやシーリングの補修が不十分なまま塗料を塗布すると、塗料が密着せずに早期剥離が発生します。

雨だれ・黒ずみが目立つ

外壁の美観を損なう代表的な現象が「雨だれ」や「黒ずみ」です。

これは、空気中の排気ガス・ほこり・花粉が雨水と一緒に流れ、外壁表面に定着することで起こります。

汚れに弱い塗料を使ってしまうと、雨水の通り道に汚れが吸着されやすくなります。これを防ぐには、セルフクリーニング機能のある低汚染型塗料を選びましょう。

見積りと実際の施工内容が違う

外壁塗装で最も不信感を抱きやすいトラブルが、見積書に書かれていた内容と実際の施工が違っていたケースです。

内容の食い違いを防ぐには、仕様書の確認が極めて重要です。

仕様書には、使用する塗料の製品名、塗装回数、下地処理の内容、付帯部（雨樋や破風板など）の塗装範囲が詳細に記載されている必要があります。

塗料・仕様選びの注意点：長持ちさせるには

外壁塗装の品質と耐久性を大きく左右するのが、「どの塗料を選ぶか」と「どのような仕様で施工するか」です。

ここでは長持ちさせるための塗料・仕様選びのポイントを整理します。

注意点	概要
塗料の種類と特徴を把握	アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機の違い
適切な仕様（工程）で施工	下塗り・中塗り・上塗りの役割と順守
コストと耐久性のバランスを考慮	単価だけでなく、総合的な耐用年数で比較

塗料や仕様に対する理解があいまいなままだと、提案内容の違いも見抜けず、後悔する結果になりやすいです。

塗料の種類と特徴

外壁塗装に使われる塗料にはさまざまな種類があり、それぞれに特性や適した用途があります。

一番安価なのがアクリル塗料で、5〜7年程度の耐用年数です。

現在最も一般的に使われているのがシリコン塗料で、10〜15年の耐久性とコストバランスの良さが魅力です。

さらにグレードが高いフッ素塗料は15〜20年、無機塗料になると20年以上の耐用年数が期待できますが、いずれも価格が高くなります。

仕様（下塗り・中塗り・上塗り）の重要性

外壁塗装は、ただ塗料を塗ればいいという単純な作業ではありません。

耐久性の高い仕上がりを実現するには、「下塗り・中塗り・上塗り」という3工程をきちんと守ることが非常に重要です。

この中でも特に軽視されがちなのが「下塗り」です。下塗りは、外壁と塗料の接着を高める糊のような役割を果たし、この工程が不十分だと、どれだけ高性能な塗料を使用してもすぐに剥がれてしまいます。

中塗りと上塗りは通常、同じ塗料を使いますが、2度に分けて重ね厚みと均一性を確保し、外的要因への耐性を強化します。

耐久年数のバランス

塗料選びで多くの方が悩むのが、コストと耐久性のバランスです。

高額な塗料ほど耐用年数が長い傾向にあるのは確かですが、それが必ずしも最適な選択とは限りません。

いくら高性能な塗料を選んでも、下地処理や塗装工程に不備があれば、期待される耐用年数を満たせないケースが多く見られます。

施工前〜施工中にチェックしたいポイント

外壁塗装は契約後にすべてを塗装会社に任せきりにするのではなく、施工前から施工中の各工程で「何を・どのように行っているのか」を把握しておきましょう。

チェックすべきポイントを理解しておけば、施工中の不安やトラブルを未然に防ぐことができます。

チェック項目	概要
現地調査・下地処理	クラックや旧塗膜の確認、必要な補修
養生・マスキング・足場・近隣配慮	塗装箇所以外の保護や作業環境の整備
施工完了後の検査・写真記録	工程ごとの確認と報告、保証の根拠

塗装工事は見えにくい工程ほど手を抜かれやすい部分でもあります。

現地調査・下地処理の確認

外壁塗装において、最終的な仕上がりと耐久性を大きく左右するのが「下地処理」です。

しかし、これは完成後には目に見えない工程であるため、塗装会社にすべてを任せてしまうと、手抜きがあっても気づきにくいという問題があります。

まず、施工前の現地調査では、外壁の素材や劣化状態の細かな確認が必須です。

養生・マスキング／足場・近隣配慮

塗装工事において、塗る作業と同じくらい重要なのが「養生」や「足場の設置」、そして「近隣への配慮」です。

養生とは、塗装しない部分に塗料が付着しないように保護する作業で、窓や玄関、植栽、車に専用のビニールや布を被せます。

また、マスキング処理が正確でないと、塗り分け部分ににじみや歪みが出て、美観を大きく損ねる結果になります。

足場は安全確保と施工精度の両方に関わる重要な設備です。狭い場所でも丁寧に塗装できるように、しっかりと組まれているか、作業のしやすい高さや安定性が確保されているかがポイントです。

施工完了後の検査・写真記録

外壁塗装の工事が完了した後、見た目が綺麗だから問題ないと思ってしまうかもしれませんが、実は最終検査と記録の確認こそが、工事の信頼性と満足度を左右する大切な工程です。

仕上がりの見栄えだけでなく、塗りムラや塗り残しの有無、養生の取り外し跡、付帯部（雨樋や換気フードなど）の塗装状態まで、細かくチェックする必要があります。

アフターケア・保証・メンテナンスで差をつける

外壁塗装では、施工直後には分からなかった不具合が数ヶ月〜数年後に現れる場合があり、保証制度の有無や、定期的なメンテナンスの提案、万が一のトラブルへの対応プロセスがしっかりしているかが大切です。

ここでは、外壁塗装後のアフターケアで特に押さえるべき3つのポイントを整理します。

アフターケア	概要
保証内容の確認	年数・範囲・発行形式のチェック
定期メンテナンスの実施	点検や塗膜状態の確認
トラブル時の対応体制	連絡窓口・現場確認・再施工までの流れ

塗装は塗って終わりではなく、塗ったあとをどう支えるかが本当の品質の証です。

保証内容（何年・何を保証するか）を確認する

外壁塗装における保証とは、施工後に万が一不具合が発生した場合に、塗装会社が無償で対応する制度です。

よくある保証の範囲には「塗膜の剥がれ」「ひび割れ」「変色」「施工不良」が含まれますが、塗装会社によって保証年数や対象範囲、対応方法に大きな差があります。

施工完了後に保証書を発行してもらい、内容を確認して保管しておけば、後のトラブル時にも安心です。

定期メンテナンスの重要性と時期

外壁塗装は、施工が完了すれば「10年は安心」と思われがちですが、実際には定期的なメンテナンスや点検を行うことで、その塗膜の効果を最大限に保ち、結果として塗装寿命を延ばすせます。

特に近年では、気候の変化やゲリラ豪雨、黄砂、花粉の影響など、塗膜にストレスを与える環境が増加しており、定期点検の重要性はますます高まっています。

トラブル発生時の対応プロセス

どれほど丁寧に施工された外壁塗装でも、自然環境の影響や予期せぬ不具合によって、施工後に何らかのトラブルが発生する可能性はゼロではありません。

トラブル対応の基本的なプロセスは、①施主からの連絡 → ②現地確認・調査 → ③原因の特定 → ④必要に応じた再施工や補修 → ⑤報告書の提出、という流れになります。

外壁塗装を成功させるには知識と準備が大切

外壁塗装は、ただ見た目を美しく整えるだけでなく、建物そのものを長く守るために必要不可欠な工事です。

しかし、適切なタイミングの見極めや塗料・仕様の選定、信頼できる塗装会社選びなど、成功させるには多くの注意点を押さえる必要があります。

外壁塗装の流れをもっと詳しく知りたい方は、「外壁塗装の全工程とは？全体フローを確認しよう」で、工事の全体像をチェックしてみてください。

リペイントワンでは、現地調査からご提案、施工、アフターサポートに至るまで、すべての工程に責任を持って対応しています。

「そろそろ塗り替え時期かも…」「どんな塗料を選べばいいのか分からない」というように、少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。