無機塗料とは?注目度急上昇の理由に迫る
茨城県取手市を拠点に外壁塗装を手がけているリペイントワンです。
「無機塗料って最近よく目にするけれど、具体的にほかの塗料と何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
特に茨城県・千葉県といった平野部・田畑近く・海風の影響を受けやすい地域では、外壁の耐久性や美観維持への関心が高まり、無機塗料という選択肢が注目を集めています。
この記事では、無機塗料の基礎知識から、なぜ注目度が急上昇しているのか、市場背景やトレンド、メリット・デメリット、そして無機塗料を選ぶべき住宅まで幅広く整理してご紹介します。
目次
無機塗料とは何か?基礎知識を整理

無機塗料とは、ガラスや鉱物、セラミックなどの「無機物」を主成分にした塗料です。
従来主流だったシリコン・ウレタンといった「有機塗料」と比較して、紫外線や雨風の外的ストレスに強く、非常に長持ちするという特徴があります。
以下に、有機塗料と無機塗料の違いを簡単に比較してみましょう。
| 項目 | 無機塗料 | 有機塗料 |
|---|---|---|
| 主成分 | セラミック、鉱物、ガラス等 | 合成樹脂(アクリル、ウレタン、シリコン等) |
| 耐用年数(目安) | 約15~20年以上 | 約8~15年(種類により差あり) |
| 汚れのつきにくさ | 高い(親水性・静電気が起きにくい) | 樹脂によって異なる |
| 紫外線への強さ | 非常に強い | 樹脂の種類により強弱あり |
| 初期費用 | 高め | やや安価〜中価格帯 |
| メンテナンス性 | 長期間不要 | 10年以内に再塗装が必要になることも |
このように、無機塗料は「耐久性」「防汚性」「紫外線への強さ」において非常に優れており、費用より品質を重視したい方や、長期的なコスト削減を考えている場合に適した選択肢です。
無機物・無機成分ってどういう意味?
「無機塗料」の無機とは、一般的にはガラスやセラミック、鉱石といった成分が用いられ、これらは紫外線や熱に強く、分解・劣化しにくいという特性です。
ただし、無機成分だけでは塗料としての柔軟性や密着性が不足するので、実際の無機塗料は無機成分を主体としつつ、有機樹脂を一部含んだハイブリッド型として製品化されています。
有機塗料(シリコン・ウレタン等)との比較
外壁塗装で従来多く使われてきた塗料には、「ウレタン塗料」「シリコン塗料」など、有機樹脂を主成分とする有機塗料があります。
これらは比較的リーズナブルで使いやすく、短期的なコストを抑えたい方にとっては魅力的な選択肢です。
一方で、有機塗料は紫外線や風雨の影響を受けやすく、徐々に劣化・分解する性質があるため、定期的な塗り替え(10年未満~15年程度)が必要になり、長期的にはコストがかかる可能性があります。
無機塗料はこのような有機塗料に比べ、紫外線に非常に強く、塗膜が劣化しにくいため20年近く塗り替え不要とされるケースがあるのが大きな特長です。
もちろん、初期費用はやや高めになりますが、長期的に見るとむしろ経済的という評価は多く、近年では高性能・高耐久を重視する層に支持される傾向が強まっています。
なぜ「注目度が急上昇」しているのか?|背景とトレンド
無機塗料は、ここ数年で急速に注目されるようになりました。
特に、外壁塗装における長持ちすることへの関心が高まっているのが、無機塗料人気を後押ししています。以下に、注目が集まる背景を整理してみましょう。
| 注目の理由 | 内容 |
|---|---|
| 長寿命化ニーズの高まり | メンテナンス回数を減らしたい施主が増えている(ライフサイクルコスト重視) |
| 美観・資産価値の維持 | 汚れにくさ・色あせしにくさが重視されるようになった |
| 耐候性の進化 | 紫外線・酸性雨など自然環境への対抗策として選ばれやすい |
| 高性能塗料の普及 | 無機塗料の技術進化とともに市場でも認知が拡大 |
| 気候変動・環境への配慮 | 環境劣化リスクに強く、CO₂削減に貢献する長寿命材として注目 |
こうした流れのなかで、茨城・千葉エリアのように田畑・海沿い・強風地域といった外的劣化が起こりやすい地域では、無機塗料の導入が増加傾向にあります。
耐用年数・長寿命化へのニーズの高まり
外壁塗装は、一度施工すればしばらくは安心と思いたいのではないでしょうか。
しかし、従来の有機塗料では10年未満で再塗装が必要になるケースが多く、長期的に見ると何度も塗り替えが発生し、その都度コストと手間がかかるという課題がありました。
その点、無機塗料は期待耐用年数が20年以上に及ぶ製品があり、非常に長寿命です。これにより、ライフサイクルコスト(長期的に見たメンテナンス費)を大きく抑えられます。
環境・気候・美観の変化に対する対応力
日本は四季があり、場所によって風雨や紫外線の影響は大きく異なります。
特に茨城・千葉エリアでは、海風・農地の土埃・強い日差しといった、外壁の劣化を早める要因が複数あります。
無機塗料は、こうした外的環境に非常に強く、紫外線による色あせやチョーキング(白い粉のような劣化現象)を起こしにくい性質です。
また、親水性により汚れが付きにくく、雨で自然に洗い流される効果があります。
無機塗料の主なメリットとは?
無機塗料が注目されている理由は、明確な機能的な強みです。
ここでは代表的なメリットを2つに分けて解説します。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 低汚染性 | 親水性が高く、外壁に汚れが付きにくく、雨で自然に洗い流される |
| 高い耐候性・耐久性 | 紫外線・雨・風に強く、色あせや劣化が起こりにくい構造 |
| 長寿命化 | 耐用年数は15〜20年以上の製品があり、再塗装の回数を抑えられる |
| 美観の維持 | 艶・色合いが長く保たれ、住宅の資産価値・印象も良好に保たれやすい |
| 防カビ・防藻性 | 湿気の多い立地でも、藻・カビが発生しにくい(塗料の種類による) |
一般住宅にとって、これらの効果は「住み心地」「維持コスト」「見た目の印象」という、どれも妥協したくないポイントに直結します。
汚れが付きにくく落ちやすい「低汚染性」
無機塗料の大きな特長のひとつが「低汚染性」です。
これは、塗膜表面に親水性(=水と馴染む性質)があり、空気中のホコリや排気ガスというような汚れが付着しにくく、仮に汚れても雨水と一緒に自然に洗い流されるという性質を持っています。
従来の塗料では年数が経つと黒ずみや苔が目立ちやすく、掃除や洗浄が必要になることがありますが、無機塗料であればメンテナンスの手間を削減できます。
耐候性・色あせ・艶・耐久性で長持ち
無機塗料は、有機塗料に比べて紫外線への強さや熱による変質のしにくさ、雨風への耐性など、耐候性能に優れた特性を備えています。
これにより、色あせや艶引け(光沢の減少)が起こりにくく、施工後の外壁が長年きれいな状態をキープできます。
無機塗料のデメリットと注意点
無機塗料は非常に多くのメリットを持つ塗料ですが、万能というわけではありません。
高機能なぶん、選ぶ際にはコスト面や施工体制に注意すべきポイントがあります。ここでは、導入前に必ず押さえておきたい代表的なデメリットと注意点を紹介します。
| デメリット・注意点 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用が高め | 塗料そのものの価格が高い |
| 施工技術が仕上がりを左右 | 無機塗料は塗布時の扱いが難しく、塗装会社の技術力が重要 |
| 硬い塗膜による割れリスク | 柔軟性が低く、動きのある下地には不向きな場合がある |
| 種類によって性能差がある | 無機塗料といっても無機成分が少ないものがあり要確認 |
これらのポイントを事前に理解したうえで、自分の家に適しているかどうかや、信頼できる塗装会社に依頼できるかを見極めましょう。
初期費用が高めである点
無機塗料は、他の塗料(シリコンやウレタンなど)に比べて㎡単価が高めに設定されています。
一般的には3,500円〜5,000円/㎡程度が相場となり、30坪以上の住宅では数十万円単位で差が出る場合があります。
そのため、一時的なコスト重視で選ぶ方には不向きでしょう。
ただし、耐用年数が15〜20年以上と長く、長期的に見れば再塗装の回数が減り、トータルコストを抑えられる可能性が高い点も見逃せません。
施工技術や下地処理の精度が問われる
無機塗料は非常に性能が高い反面、扱いが難しい塗料です。
たとえば、塗布ムラが起こりやすい、密着力が強く下地処理が不十分だと剥がれやすいといった特性があります。
つまり、どれだけ高性能な塗料でも、塗装する塗装会社の施工技術によって仕上がりが大きく変わるということです。
下地のひび割れ補修や養生、三度塗りの正確性など、各工程での職人の丁寧な仕事が必要不可欠です。
こんな家にこそ「無機塗料」がおすすめ
ここまで無機塗料のメリット・デメリットを整理してきましたが、無機塗料は誰にとってもベストな選択肢なわけではありません。
以下に、無機塗料が特におすすめの住宅タイプを2つご紹介します。
| おすすめの住宅タイプ | 理由 |
|---|---|
| 長期的に住む予定のある住宅 | 耐久性が高く、再塗装の回数を減らせるのでメンテナンスコストを抑えられる |
| 過酷な自然環境に立地する住宅 | 紫外線・塩害・砂埃に強く、汚れに強いため外壁が傷みにくい |
長く住む予定・メンテナンス頻度を抑えたい
無機塗料は15〜20年の耐用年数を誇る塗料です。
そのため、今後も長く住む予定があり、再塗装の手間や費用を減らしたいと考えている方には向いています。
通常、シリコン塗料やウレタン塗料であれば10年未満で再塗装が必要になるケースが多く、30年住む場合には2〜3回の塗り替えが必要になります。
一方で、無機塗料を選ぶと1〜2回で済む可能性があり、長い目で見てコストダウンが図れます。
厳しい環境(海風/田畑近/強日差し)に面する住宅
茨城県や千葉県では、沿岸部の海風、内陸の強い日差し、田畑の砂埃や湿気といった、外壁にダメージを与える自然環境が揃っています。
こうした過酷な環境では、一般的な塗料では早期に劣化が進んでしまうことがしばしばです。
特に、汚れやすい立地・紫外線が強いエリアでは、低汚染性・耐候性・色あせに強い無機塗料の力が大いに発揮されます。
「外壁がすぐに汚れる」「色あせが気になる」「海風で壁が傷みやすい」などの悩みをお持ちの方には、無機塗料が最適です。
まとめ:無機塗料で“安心・長寿命”の外壁を実現しよう
無機塗料は特に、長く住む予定がある方や、外的要因による劣化が心配な方にとって、最小限のメンテナンスで最大限の安心を得られる選択肢といえるでしょう。
もちろん、初期費用がやや高めであったり、施工には専門的な技術が求められるというような、デメリットはあります。しかし、それを踏まえた上で、ご自宅の立地条件・将来設計・ご予算と照らし合わせて選びましょう。
外壁塗装を検討する際は、塗料だけでなく外壁素材にも注目してみましょう。各素材の特徴や適性を詳しく知りたい方は、「外壁素材を徹底比較!あなたの家に最適な素材とは?」の記事もぜひご覧ください。
リペイントワンでは、無機塗料を含む各種高耐久塗料の取り扱いはもちろん、地域密着の自社施工体制により、お客様のご希望に合わせた最適なご提案を行っていますので、外壁塗装が初めての方でもお気軽にお問い合わせください。
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